青森県伝統工芸士にも認定されている、八幡馬伝統鉈削り四代目の大久保直次郎さんと初めて出会ったのは、
八戸駅の新幹線開業5周年記念イベント。
八幡馬は小さい頃から知っていて、よく小さい根付のキーホルダーを好んで買っていたものの・・・
鉈削りという伝統技法があること、
それを江戸時代末期から四代も続けている方がいらっしゃること、
ご本人に出会うまでは全く知りませんでした。
当時のことは今でも覚えています。
鉈で削る姿を黙って眺めていたものの、本人に話しかけられずにいたら、
近くにいたコーディネーターさんに「良かったら話しかけてみてはいかがですか」と声をかけられて、
直次郎さんとようやく話をして、写真を撮らせて頂くことが出来たのでした。
思い出はここに書き切れないくらい沢山あって、
正直なところ、今でも気持ちの整理をすることが出来ず、思い出すと涙が止まらないです。
引っ越してからは家の近くの道路をよく通っていたのに、
昨今の感染状況を考えて連絡をしなかったことを心から悔やんでいます。
この後悔は一生無くなることはないでしょう。
直次郎さん、ごめんなさい。御礼を書こうと思ったけど、
早すぎるお別れが辛くて悲しくて、泣きながら文章を打ってます。
もう会えないのは寂しいけど、直前に結んでくれた縁があるので、
今の自分に出来ることを少しずつ形にしていきたいと思います。